279号表紙
vol.279
大地に刻む農の文化
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裏表紙では、会員会社の施工工事の写真と説明を掲載しています。なお、本号から東日本大震災復興工事をシリーズで掲載していきます。

~国営第1号干拓地の田園都市空間整備、
         京阪の台所を支える巨椋池農地防災事業~

 巨椋池地区は京都府南部、1級河川「淀川」(京都府では宇治川と呼ぶ)左岸に位置する。ここにはかつて池というよりは湖といったほうが規模的にふさわしい「巨椋池」が存在したが、昭和初期のわが国初の国営干拓事業により豊かな田園地帯に生まれ変わった。
 その後半世紀以上が経過、干拓地にかかせない排水システムが脆弱となり、集水域内の都市開発などにより低平地の農地や施設の湛水が増加したことから、平成9(1997)〜18(2006)年度に排水機場の全面的な改修をはかる「国営巨椋池農地防災事業」が実施され、同16(2004)〜27(2015)年度にかけ「国営附帯府営農地防災事業巨椋池地区」が続いている。・・・  本文へ続く